今回のゲストは、歌手の「和田アキ子さん」です。芸能界では、ちょっと怖めのゴッド・マザー的イメージの彼女ですが、はたして筆跡の方はいかがでしょう?
字の大きさはやはり、小さい方ではありません。やや横広で、のびのびと書かれています。歯に衣着せず、言いたいことはきちんと言うタイプ。「和」や「様」の左右の払いは交差しています。細かなことも見逃さない、鋭い視点とコメントは、この「刃物運型」にも出ているわけです。
しかし、意外なのは「東」「都」「赤」などの頭部突出控え目型。何となく、先頭に立って皆をリードしてゆく、頭部長突出のイメージがあったのですが、実際はとても協調性がある方のようです。また、住所を見ると、もともと右寄りに書かれているうえに、下に行くに従ってますます右へ寄って行きます。これは「行右寄り型」+「行下部右ズレ型」で、心配性や苦労性で引っ込み思案であることを表しています。
さて「東」「区」、特に「田」の接筆は大きく開いています。「接筆開型」ですから、幅広い考え方を持ち、思いやりもあります。そこに「へん」と「つくり」は広めの「開空間広型」です。柔軟な思考は、人付き合いにも活かされ、バラエティに富んだ人間関係を構築されているでしょう。包容力と人情味溢れる、温かな心の持ち主です。
これを書かれた時は、少々お疲れ気味であったかもしれません。「行右寄り型」は壁際の心理と言って、元気のない時や、落ち込んでいてあまり人前に出たくない時には自然と、何かに寄りかかっていたい気持になるものです。毎日が競争の芸能界では、いつも気を張っていなければならず、いろいろとストレスも生じることでしょう。あまり細かいことを気にせず、気持の切り替えを上手くして元気を取り戻し、いつまでもパワフルな歌声を響かせてもらいたいものです。
|