筆跡のことはお任せください ! 筆跡鑑定・筆跡診断・筆跡心理学の研究・教育・講演・執筆

開運筆跡診断!
筆跡心理学のトップページはこちら*
 

今回は特別編として[筆跡鑑定]についてお届けします。




 
  筆跡鑑定初登場


  文部科学省に届いた「自殺予告文」をめぐって、テレビ局などからたくさんの問い合わせがあり、数局に出演しました。そこで今回は、筆跡診断のメルマガに初めて「筆跡鑑定」を登場させましょう。いつもの診断とは少し違いますが、筆跡に興味を持つ人にはよいチャンスだと思います。図はその手紙の宛名書きの一部です。

筆跡に作為の形跡は見当たらない
このような差出人不明の手紙に対し、プロは第一にその筆跡に作為の形跡があるかないかを調べます。筆跡の作為の有無は手紙の内容の信憑性にも関係があるからです。 まず、指摘したAとBを見てください。「文」の文字が3回、「大臣」の文字が2回書かれています。どうでしょうか、いずれもよく似ています。このように、筆跡個性が安定して表れている文字は作為の意図はないと見るのが普通です。 したがって、都庁幹部が言ったという「筆跡鑑定に出した」「利き手で書いたのではないという鑑定結果」という発言は信用できません。利き手でない手で、これだけ安定した筆跡を書くことは一般には考えられないし、そんなことも分からないプロがいるとも考えにくいからです。

書き手は高校生から大学生あたりか
つぎに、指摘したCの箇所を見てください。いずれも「口」の 字が、やや大きめに書かれています。このような「閉空間」を大きく書くのは子供の特徴です。その点から見ると、「やや大きめ」ですから、「子供そのものではないが、子供の書体の影響を引きずっている年代」というレベルです。私は社会人ではなく高校生から大学生の程度とコメントしましたが、この真偽は現在不明です。

書き手はアイディアや融通性があるタイプ
つぎに、「口」「明」「書」などの文字の右肩の部分、つまり「転 折部」が丸く、「ハネ」は極めて弱い筆跡特徴があります。つまり、この書き手は、アイディアやある程度の融通性があり、そして、粘り強さはないが呑み込みや行動は素早いタイプと言えそうです。どうも、自殺をするようなタイプには感じられません。

以上を総合考察すれば、自殺予告そのものは、信憑性に欠けるようだというのが私のコメントです。自殺はありませんでしたが、その他が正しかったかどうか、今後の判明が待たれます。
 
こちらから簡単に自分の筆跡診断が行えます
copyright (C) 2003 kcon-nemoto All Right Reserved.