今回は、「現在、医療機関で心理学職勤務をしていますが、将来どういう働き方が向いているか」とおっしゃる「Lapaz」さん。釈迦に説法、になりはしまいかといささか緊張しながらのスタートです。ではまず、ハガキのレイアウトから見て行きましょう。宛先と宛名は中央寄りに、そして宛先は横浜市で改行され、７０２が三行目に書かれています。この「行中央寄り型」と「早め改行型」からは、社交性に富むだけでなく、「機を見るに敏」といった変化対応能力に優れた方であることがわかります。多くの人が集まる会では、自然と円の中央で、和気あいあいと会話を楽しんでいるでしょう。広い視野を持ち、職場では同時多方面的能力を存分に発揮しています。
「神」と「本」以外の頭部の突出は割合短いので、ここぞという場合を除いて、普段は協調型で自己主張は強くないほうでしょう。無益な権力争いによるストレスは避けようとします。しかし、本来は誇り高く、人から命令されたり何かを強制されることは好みません。構成メンバーによっては、リーダーシップを取ってまとめてゆくこともありそうです。
また、ハネも「寛」以外は「ハネ弱型」ですから、何事も気負わず無理をせず、見切りをつけるのも早い方です。周囲からは、いつも風に吹かれる柳のようにひょうひょうとしている人、という印象を持たれているでしょう。折れ曲がる部分の転折は、「県」「藤」「寛」はやや角型ですが、その他は「転折丸型」。行動面では多くの場合「いいんじゃない」と融通性があります。しかし、きちんとしなければならないような時には真面目に振舞うことのできる方です。精神性も高く、どこか貴族的な雰囲気をお持ちのようです。細かいことにはこだわらないので、その分、面倒臭がり屋の面もあるでしょう。
さて、接筆に関しては「上開下開型」。思いやりがあり、「それもありですよね」と柔軟な思考をおもちです。と同時に、執着とこだわりの無さから、詰めが甘い場合も。とっつきは良いのですが、長期戦に持ち込まれると、当初の意欲が持続しない傾向がありそうです。また、もともと、結果よりもプロセスや流れを重視するタイプなので、その分、計画的に行動するのはやや苦手な傾向が。それはまた、公私共に無理に目的を設定せず、流れに任せて、それがどこにたどり着くのかを知りたいといった好奇心が関係しているのかもしれません。
ハガキからは「私は自分自身を含め、周囲の期待に沿おうとして自分を飾ることなく、無理せず仕事に取り組みたい」といった「想い」が伝わってきます。現時点でも、ほとんどその通りに行動していらっしゃるようですが、裏面の文字の中には、細かなこみいった部分が少し潰れて書かれています。これは「字間つぶれ型」といい、やや心身の疲れが溜まっていることを表しています。
貴方は、組織の中でも上手にやってゆくことができる器用さをお持ちですし、変化対応力に優れているので、独立されても大丈夫でしょう。しかし、もし独立されるのでしたら、今よりも最後まで気を抜かない詰めの堅さと粘りは必要です。その場合の筆跡心理学の観点からのアドバイスは「口」のように四角く囲まれた文字は、左上の接筆部を開けて、下はきちんと閉じて下さい。更に、ハネのある字はハネを強く書きましょう。
筆跡から拝見すると「Lapaz」さんは、今のご職業に向いていらっしゃるようです。組織にいればいたなりの、独立すればしたなりの苦労と喜びがあるでしょう。どちらの道を選んだ時に、ご自分が喜びを持って質の良い仕事が出来できるのかをイメージし、どうぞ感じてみて下さい。そして、誇りと自身を持ってお仕事に邁進して下さい。近年、心理職に携わる方々の存在は、ますます必要になってきています。「Lapaz」さんのご活躍を心から応援しています！
