今回は、「今月にベンチャー企業に転職します！今までにない価値を世の中に提供してゆきたいので、コミュニケーションとクリエイティブな能力を高める筆跡を教えて下さい！」とおっしゃる「ちはる」さんは２４歳の女性です。暗いニュースが多い昨今、このような前向きで頼もしい「ちはる」さんのコメントは嬉しいですね！
ではまずは全体のバランスから見て行きましょう。文字は全体に曲線が少ないデジタル文字で、大きさもだいたい揃って書かれていますね。これは感情に溺れず、何事も一定の気分を保って行動するタイプの人に多い文字形です。
次に行に注目すると、（この程度ですと真っ直ぐととらえてもよいのですが）よく見ると「神奈川」から「藤が丘」へは少しだけ徐々に左に傾いています。ここから、ちはるさんは、やるべきことよりも楽しいことを優先する傾向が少しだけあることがわかります。しかし、それほど激しくはないので安心です。
さて、考え方と行動面はどうでしょう？ 考え方を表す「接筆部」は、全ての文字が見事に閉じています。そして行動傾向を表す「転折部」は、角ばっているものと丸いものが混在しています。つまり、考え方は生真面目ですが、行動面ではルールや常識などにきちんと従う時と、まあまあこの程度でよいか、と柔軟性を発揮する時の両方があるといえます。頭では「こうすべき」とハッキリとした自論があっても、いざ行動に移す段になると、そこまでやらなくてもいいかなあ、となることがあるようです。
しかし、ちはるさんを最もよく表している特徴は、へんとつくりの間が広い「開空間広型」です。抜群の社会性と包容力に富んだ方でしょう。リーダー気質を表す、頭部の長さもほどほどにあります。さらに文字が横に広い「横広文字型」ですから、新しい職場で、開拓心を燃やしてガンガン突き進むのを支える体力にも恵まれています。
ただ、ちはるさんの唯一の弱点は、粘りのなさです。せっかくやる気も満々で、エネルギッシュに動けるのにちょっとした失敗や、困難に出会うと「もう駄目かも」と、さっさと諦めてしまうのはもったいないことです。その分、腰が軽く動くことを厭わないという長所はあるのですが、新しい価値観を世に広めて行くには、やはりそれ相当の時間が掛かることをお忘れなく。すぐによい結果が出なくても、粘り強く継続することで、ある日一気に日の目を見ることも多いのです。そこまで、自分の気力を持ちこたえられた人が成功者といわれるのです。
ですから、筆跡の面からは、粘り強さを強化するため「ハネを強めに書く」こと。そして、考え方に柔軟性を持たせるために接筆部は開け、転折部は丸く書くようにして下さい。
大きな夢を描けるということは、それを実現できる力を持っているということでもあります。ちはるさんには、それだけ多くの天分が与えられているのです。その一つ一つを最大限に活かし、苦手なものにも積極的にチャレンジしてみて下さいね。前向きで明るいちはるさんの存在は、周囲の人たちにとっても大きな励ましになるでしょう！それがまた、ちはるさんご自身への励ましとなって戻ってきます。そんな「幸せの循環」の輪がどんどん広がるよう、お祈りしています。
