今回は、「現在、転職を考えているが、自分のやりたいことが見つからない。自分に合った職種と働き方を知りたい」とおっしゃる３２歳の「らら」さん（女性）です。ご質問の文面から、３０代に入った「らら」さんが、これからの人生を有意義に生きるにはどうすればよいかを真剣に考えている様子が伝わってきます。真剣であればあるほど、迷いも多く深くなりますね。でも大丈夫。ららさんの筆跡が、ご自身の悩みを少し軽くしてくれるでしょう！
ではまずは全体のバランスから見て行きましょう。文字は力が抜けているような自然体で書かれています。文字の大きさもほぼ同じです。第一印象は、「物事にあまりこだわらない人」という感じですね。次に行に注目すると、遠目には真っ直ぐ書かれているように見えます。しかし近くでじっくり見るとわずかにうねっていますから、「らら」さんはその時々の体調や身体感覚に従って行動しているといえます。典型的な「行うねり型」と比べるとさほどではありませんが、その傾向はあるとみてよいでしょう。
次に、文字の特徴に移ります。考え方を表す「接筆部」は、「神」「根」が開いている他は閉じていて、ハガキの裏面の文字は100％閉じています。ということは、考え方はいたって生真面目なタイプと判断します。続けて行動面を表す「転折部」を調べてみましょう。こちらは全て丸みのある「丸型」です。明るくユーモアがあり、柔軟性をもって要領よく行動なさっているようです。余談ですが、接筆閉型＋転折丸型の組み合わせの人は、頭では「これはこうしなければ」と思っているのですが、行動は「まあいいか」と融通を利かせてしまう傾向があります。そこで、接筆閉型＋転折角型の人からすれば「あの人、言っていることとやってることが違うね」と思われてしまうわけですね。
さて、ららさんの最大の特徴は、へんとつくりの間の広さです！このように広い方はそういらっしゃいません。ここからは、とても包容力のある心の広い方であることがわかります。先ほどの転折丸型の特徴とあわせるとますますその特徴は強まって、ご自分の考え方とは違う人とも問題なくお付き合いできる明るい方ということになります。頭部の突き出し線も短いので、周囲の方達とのバランスをうまく取れる方でもあります。最後に、ハネる部分がハネていない「ハネ弱型」。これは何事にもアッサリしていて腰が軽いという特徴で、その分、一つのことを粘り強く取り組むことが苦手でしょう。
以上の特徴から、ららさんが自分のやりたいことがみつからない理由が徐々に浮かび上がってきました！ららさんは本当は気が向いたどんなことでも自由にチャレンジしたい方なのに、頭の中で「これは自分には無理かもしれない」、「普通こういった選択はしないだろう」と考えて、自ら行動にブレーキをかけてしまっているのではないでしょうか。ちょっと面倒臭がり屋さんのところがあって受身であるために、行動するのが億劫になってしまうこともありそうです。文字の面からは、考え方に柔軟性を持たせるために接筆部は開け、粘り強さを身につけるためにハネの部分は強くハネるようにしてみましょう。
ららさんは、こだわりや好き嫌いがあまり強くないので、職業の選択肢は多くなります。ただ、「これ！」といった決定打がないため、どれも合っているような合っていないような気がしてなかなか決められないのでしょう。筆跡からは、人と接することがお好きなようなので、日々違う人と接することの出来るサービス業全般はいかがでしょうか。姉御肌のららさんのところには人が沢山集まってくるでしょう。
次の転職先で、また一歩「やりたいこと」に近づくはずです。すぐに見つからなくても焦らないで！必ずみつかることの方が大事と気を落ち着け、気楽に今目の前にあることを楽しんで取り組むことを心がけて下さい。
自分も楽しいし人も喜んでくれる、というのが天職というものです。もちろん天職でも大変な時がありますから、今はその予行演習と思って、持ち前のおおらかさで今日一日を楽しくお過ごしくださいね。
