今回は、「現在の仕事で給料がアップし、自作の小説が高額懸賞に当選するような筆跡を教えて下さい」とおっしゃる32歳の「ながつき」さん(女性)です。「ながつき」さんは、現在介護ヘルパーで生計を立てながら、同人誌に小説を書いて地道に活動していらっしゃるということです。ただただ「こうなったらいいなあ」と夢物語を抱くのではなく、今出来ることをきちんとこなして、将来「こうしたい」と明確なビジョンを持っている地に足の着いたご様子がうかがわれます。
では早速、筆跡に表れている無意識の世界をのぞいてみましょう!まずは全体のバランスから見ていきます。住所は普通に、宛名はやや大きめにしっかりと書かれています。書き出しは、一文字ほど空けて始まっていますが、この程度なら「天アキ型=新しいことを始めるにあたっては慎重」とは診断しません。文字と文字の間は一定の距離を保って書かれています。窮屈なのは苦手で、自分のスペースを確保したいほうでしょう。
次に、文字の特徴に移ります。全体的に縦長の文字ですから、おっとりしていて、さほど競争心がないこと、そして体を動かすのはあまり好きではないことがわかります。考え方を表す「接筆部」は、「区」のみしっかり開いていますが「横」「根」はあいまいに開き、ハガキ裏面の文字はほとんど全てが閉じています。つまり、考え方は基本的に生真面目ですが、時々迷ってしまうことがありそうですね。
行動面を表す「転折部」はハガキ両面合わせると、丸型と角型が7:3というところでしょうか。通常は明るく柔軟性がありますが、何かあらたまった時などにはきっちりルール通りに行動するでしょう。また、「根」の右払いがかなり長く伸びているので、好きなことには熱中し、なかなかやめられない凝り性の面があることがわかります。職場でも、執筆活動でも一心に取り組んでいるご様子が目に浮かびます。
さて、ハネはどうしょうか?「青」「様」、そして「寛」はまた凄いハネですね!実は、太閤秀吉がハネなどの部分を丸く弧を描くように書いたことから、大弧型とも太閤型とも言われる書き方があります。この「寛」がそれに近いと言えるので、大物タイプに多いこの筆跡特徴から、「ながつき」さんが潜在的に成功できる力の持ち主であることがわかります。
最後に、へんとつくりの開空間はどうでしょう。これは「開空間狭型」といって、職人さんや、専門技術をお持ちの方に多い筆跡特徴です。
以上の特徴から、金銭面を分析してみると・・・・。「ながつき」さんは、生まれつき「努力と根性でガツガツと野心的に望むものを手に入れる!」といったタイプではないようです。それより、自分のペースを大事にして、無理せず時間をかけてゴールにたどり着きたいほうではないでしょうか。もう少し優雅に、好きなことをして楽に生活できればいいなあという感じが伝わってきます。
余談ですが、本来は身体を使うお仕事よりも、事務や芸術系のお仕事が向いているような筆跡特徴なので、現在のヘルパーは「人の役に立てる」満足はあるものの、ちょっと体力的に辛い時があるのではないでしょうか。まあ、どの職種でも辛い時はあるでしょうが、ご自分のお身体を犠牲にしないように注意して頂きたいと思います。肝心の金銭面では、「根」のように、四角に囲まれた部分の下線がしっかり閉じていないと、それは気の緩みとなって、運やお金が流れていってしまいます。ですから、接筆部分を開けて、しっかり閉じるように書けば、詰めも気も引き締まっていつの間にか貯まっていた!ということになります。
そして、「寛」や「子」のような字は、もう少しハネに丸みを持たせて、きれいな弧を描くように書いてみて下さい。ご自分の大弧型の文字を見るたび、「私は生来、大物なのだ!!だからもっと豊かになってよいのだ!」と言い聞かせることで、豊かさが現実化されてゆきます。
給料アップや、懸賞に当たることのみを望むのではなく、全体として豊かな自分をイメージすることで他の可能性が開けてきます。金銭面でも、健康面でも、どんどん豊かになって下さいね!!