今回は、「現在の仕事で給料がＵＰし、出世するかどうかが知りたい」とおっしゃる３８歳の「sirokiti」（以下、シロキチさん）女性です。「シロキチ」さんは、結婚後も経理事務のお仕事をされていて、仕事と家事を両立していらっしゃるようです。さて、果たして「シロキチ」さんは経理に向いているのか？そして、出世の可能性はあるのでしょうか？早速見ていきましょう！
まずは全体のバランスから。住所と宛名はかなり大きく丁寧に書かれており、書き出しはやや上部から始まり、文字と文字の間は窮屈ではない程度に距離を保って書かれています。エネルギッシュで行動力に富んでいることがわかります。
次に、文字の特徴に移ります。全体的にしっかりしてきちんとした印象を与える文字形ですから、見たとおりの「しっかり者」でしょう。考え方を表す「接筆部」は、「神」「横」「寛（「見」）」は開き、「県」「青」「藤（月）」は閉じています。これは、ある時は柔軟に、またある時は生真面目に考えられることを表しています。混合型の場合、大抵は閉型か開型かのどちらかが多いものです。しかし同数ということから、シロキチさんは時と場合により、考え方を器用に使い分けて、ご自分の中で巧みにバランスを取っていらっしゃるようにみえます。行動面を表す「転折部」は典型的な角型です。仕事では社内で決められたやり方に従って進めるでしょうし、家事も基本に忠実にこなす方でしょう。ちなみに、思考は開閉混合型、行動は角型の人は「この程度でもいいかな」と思った時でも、実際の行動としては手を抜かないで真面目に取り組むタイプです。
次に、頭部の突出を見ると大体が同じような長さです。長くはありませんが、「突出控えめ型」を取れるほど短くもありません。この「中間型」は、リーダーシップを取りたいと強く思うことも、協調性をものすごく重視することもないことを表しています。
さてハネはいかがでしょうか？全ての文字はしっかりハネています。ですから、シロキチさんは間違いなく努力家で頑張り屋さんです。
では、へんとつくりの開空間はどうでしょう。こちらは「開空間広型」ですから、社会性があって包容力も十分にお持ちなので、部下の面倒見もよく、同僚からも相談相手として頼られているのではないでしょうか。
そして横線の多い文字でわかるのは「等間隔度」です。横線を何度も同じ間隔を保って書くには、それだけ集中力や計画性が必要となります。ですから、計画性の他にも、冷静で論理的な素養を持っているといえます。
以上の特徴から、職業面と金銭面を分析してみると・・・・。「シロキチ」さんは、ギラギラとした野心家的な方ではありません。むしろ、与えられた仕事をしっかりと生真面目にこなしてゆくことに満足感を覚える誠実な方です。その上で、上司や会社に対して「きちんと仕事をしたことに対する正当な評価を受けたい」といった気持ちがあります。筆跡特徴からは、経理事務のお仕事は天職の一つと断言できます。数字の正確性はシロキチさんの気質に合っていて、安定した気分を保てるでしょう。ただ、興味深いことにハガキの裏面には、部分部分に文字の大きさが異なる書き方（大字小字混合型）が見られます。これは、変化を好む方に多い筆跡特徴なのです。ですから、ふとした拍子に「変化を起こしたい！」といった気持ちが生じるかもしれません。
シロキチさんは、社会的には安定志向できちんとしていることを望むのですが、もう一人の自分が新しい冒険を望んでいるようです。そういった相反する自分がいる時は、「右か左か」の選択ではなく、「どちらも活かす」ことを考えましょう。つまり、現職の中でご自分のやりかたを再度検討して自ら仕事に変化をもたらすのです。たとえば、今まで「ここから先は私の領分ではない」と決めていたことから一歩踏み出してみる、一段階上の立場から今の仕事内容を振り返って向上をはかる、上司にアドバイスを求めてみるなどもありですね。
より向上したい！と、自らが起こした変化の途上に、出世や昇給が用意されています。大丈夫、ご自分の成長を第一にお仕事に励んでいれば、必ず望むような状況が得られます。焦らず自信を持って、一歩一歩進めてくださいね！！
