今回は、「現在の職場で仕事を続けてゆくかどうか、そして人間関係にも迷っている。筆跡アドバイザーとしての仕事は自分に向いているか知りたい」とおっしゃる48歳の「順々」さんです。
筆跡心理学は様々な場面で使えるツールですので、それを直接お仕事になさるかどうかは別として、是非お勉強なさって下さい!と、まずは自己宣伝させて頂きます(笑)。また「順々」さんは、「この歳になっても人間関係を円滑にできない自分に反省している」とも書かれていますが人間関係は死ぬまで私たちのテーマですから、上手にできなくても無理はありません。ですから、あまりご自分を責めないようになさって下さいね。
さて、順々さんのお仕事や人付き合いの傾向は? 早速見ていきましょう!まずは全体のバランスから。宛先も宛名もやや縦長の文字でさらりと書かれ、文字はほぼ一直線に並んでいます。縦長文字型からは、見えるものより目に見えないものに興味が惹かれ、選択の際はそちらを重視するだろうということが分かります。目に見えないものとは、べつに幽霊とかではなく、物体化されていない雰囲気であったり、精神性などを指します。行垂直型は、一定の集中力を必要とするので、修行を積んだお坊さんや宗教者に多く見られる特徴です。順々さんは、右への払いも長いので、縦長文字型+行垂直型+右払い長型から、俗っぽいことにはあまり興味が無く、好きなことには集中してのめりこんでゆくのではないでしょうか。本当に一種の思想家とか宗教者的なところがあるかもしれませんね。
次に、文字の特徴に移ります。考え方を表す「接筆部」は開いたり閉じたりしており、行動面を表す「転折部」は丸型と角型が混合しているので、考え方行動面ともに、その時々に応じて融通を利かせるようです。
次に、頭部の突出を見ると短めの「突出控えめ型」。自己主張はせず、周囲との調和を第一に行動します。
さてハネはいかがでしょうか?表面はしっかりハネていますが、裏面はハネていない文字も混じっています。社会的には責任感が強いようですが、プライベートでは、人に迷惑がかからないことには力を抜いたりしているかもしれません。
へんとつくりの開空間は「開空間広型」ですから、人に対して興味があり様々な人種との交流を楽しみたいと思う方でしょう。そのような場では、どちらかといえば聞き役にまわるようですね。
以上の特徴から、職業面と人間関係を分析してみると・・・・。
順々さんは、人間そのものや心理などに興味があって聞き上手なので、カウンセラーやセラピスト、といったアドバイザー的なお仕事が向いているようです。ただ、神経が細やかな点とややスタミナ不足なため、精神的にも体力的にもあまりハードなものは避けられたほうが良いでしょう。(そういった意味では、筆跡アドバイザーはぴったりですね!)人間関係の面では、かなり人に気を遣う方であるうえに、職場などでも一般的な会話や、人の噂話や世俗的な話題には気が乗らず、つい距離をおいてしまうのではないでしょうか。人当たりがよく、寛大で話の分かる順々さんですが、実は好き嫌いがハッキリしていて、ことプライベートな付き合いに関しては、ベタベタするのもされるのも好まないでしょう。そして、何か間違ったことに関してはついつい鋭い一言を発して、相手が目を丸くするといったことがありそうです。
筆跡特徴からは、特に改善するべき点は見当たりませんが、敢えて言えば、木へんに軽い刃物運(縦線を挟んで左右の払いが交差する形)が見られますので、暫くの間は交差しないようにお書きになっては如何でしょうか。刃物運はあいまいさを嫌って、白黒ハッキリさせたがる人に多いので、それを注意するだけでも少しは変わってくるはずです。
職業面に関しては、今のお仕事を続けながら筆跡の勉強をお続けになり、その中でアドバイザーの道を含めてご自分に最も適した職業を再度考えてご覧になるとよいでしょう。ポイントは、その仕事をしている自分を想像した時にワクワクするかどうか、です。人間関係は、さほどお気になさらずとも良いです。というのは、ご自分の進む道やビジョンがあいまいだと、それ以外の何か(例えば人間関係)が気になってしまうものだからです。つまり、ご自分の夢なり目標なりが決まれば、そこにエネルギーが集中するため人間関係が気にならなくなります。その結果、不思議なことに人間関係も上手くいくという現象が起こります。ですから、まずは具体的でなくても「このような人生を望む」とイメージしてみて下さい。そして、日々を、喜びを感じられるように工夫して過ごすようにしてみましょう。