筆跡鑑定人ブログ

筆跡鑑定人ブログ−36

筆跡鑑定人 根本 寛


 このコーナーに書くのは、事実に基づく、筆跡鑑定人の「独り言」 のようなものです。お気軽にお付き合いいただければ幸いです。
ただし、プライバシー保護のため必要と思われる固有名詞は仮名に し、内容によってはシチュエーションも、特定できないよう最小限の調整をしていることをご了解ください。


タレントさんの意外な筆跡     (09−7)


一番気前のいいのは高橋英樹さん

   久しぶりにテレビのバラエティー番組からお声が掛かって、フジテレビの「全国一斉!日本人テスト」という番組に出演しました。司会に三宅裕司さん、レギュラーに高橋英樹さんなどが出演しています。

   出場者全員に「東京大学」という文字を書いてもらい、誰が一番「気前がいいか」と「浮気性」かを筆跡から点検することになりました。そこで今回は、放映されなかった面白い話を含め報告することに致しましょう。

   「気前良さナンバーワン」は、ダントツで高橋英樹さんでした。つぎの高橋さんの筆跡を見てください。実に堂々としています。気前の良さは「東」の文字の左上の角、つまり「日」の字の部分の第1画と2画の接筆部(接筆部)が非常に大きく開いているところに表れています。これは大金の入る筆相を示しています。

   そして、「日」の字の下の閉じる部分が少し開いています。これは入ったお金を適度にバラ撒く気質を示しています。つまり、気前良く人に奢る鷹揚さにつながります。ここがきちんと閉じている人は無駄金を使わない合理主義者です。お金は溜まりますが、人気のほうはどうでしょうか。高橋さんは、打ち上げで後輩などと飲みにいくと100万くらいは軽く使ってしまうらしいです。


   

井森美幸さんはちょっと旧式なお嫁さん候補

   つぎが井森美幸さんの筆跡です。井森さんはアイドル歌手としてデビューしましたが、その後バライティー番組の人気者になって「バラドル」と呼ばれています。私はなかなか美人だと思うのですが、天然ボケを買われて3枚目で売っています。

   井森さんの文字は横線の右上がりの度合いが強いのです。こういう書き方の人は保守的で、親や目上の人に従順な人が多いのです。ネギで有名な群馬県下仁田出身と関係があるのでしょうか。

   また、「東」の文字では右への払いが長くなります。これは感激・感動してのめり込んでいく性格を示しています。この保守性と一途なのめり込みを合わせると、少し旧式な日本女性の良さが感じられます。嫁さんにはピッタリだと思いますが、もったいないことにまだ独身のようです。

 

三宅裕司さんのリーダー気質は凄い

   つぎは三宅裕司さんの筆跡です。ご覧のように非常に力強くよくバランスの取れた文字です。三宅さんは、確か大学の経済学部卒ですが、文字を見る限り芸能人というより大企業の役員のような筆跡です。

   特筆すべきは「大」の字の第2画の上への突出の長さです。この突出の長さは、自ら道を切り拓いてゆくリーダーの気質を示しています。高橋英樹さんが「気前良さナンバーワン型」なら、三宅さんは「出世度ナンバーワン型」といえるでしょう。

 

岡本玲ちゃんは優等生

   つぎは岡本玲ちゃんの筆跡です。可愛らしさとは似合わないような、堂々とした見事な文字です。転折部はしっかりと角張り、各部のバランスが良く、最近の若い人には珍しく「ハネ」もしっかりと書かれています。

   それもそのはず、岡本玲ちゃんは書道2段だそうです。その他にも「漢字検定」や「英語検定」「珠算」など多くの技能の持ち主らしいのです。筆跡に生真面目で頑張屋さんの性格が表れています。

   このきっちりした筆跡は、眞鍋かおりさんの筆跡に似ています。真鍋さんと共演したときは、「夜の生活も生真面目で頑張屋でしょう」と冗談が言えましたが、タレント界の優等生・岡本玲ちゃんを前にしてはとてもそんなことは言えません。

 
つぎの超丸文字は誰の筆跡でしょう

   つぎは堂々「浮気度ナンバーワン」に輝いた筆跡です。誰の筆跡でしょう か。シンガーソングライターの泰葉さんと離婚したばかりの春風亭子朝さんの筆跡です。

   浮気には、まずはエネルギーが必要です。エネルギーの大きさを見るには、「京」の字の「口」の字の大きさを見ます。このような閉じた空間を「閉空間(へいくうかん)」と呼んでいますが、このような閉空間の大きさはエネルギーの大きさと関係があるのです。小学1〜2年生にこのような字を書かせると目一杯大きく書くものです。小朝さんは小学1〜2年生に負けないエネルギーの持ち主(?)のようです。

   つぎに、浮気というのはある程度の軽さが必要です。だから責任感の強い人は浮気はできません。責任感は「ハネ」の強さに表れます。小朝さんの「京」や「学」のハネはどうでしょうか。……全くありませんね。……責任感ゼロということで小朝さんは「浮気の王様」といってよいでしょう。

   ……といいましたが、何事にも例外はあるということで、小朝さんはそんなことは絶対無いとマジ顔を演出して頑張っていました。

   その他何かありますかというので、私は「ここが別れているのは変ですね」といいました。どこのことか分かりますか。……「大」の字の右払いが左払いと離れているのです。

   小朝さんは「今の私に別れるとか切れるとか言わないで!!」と大げさにもだえて嘆いてみせたので全員大爆笑。

   しかし、小朝さんのこの超丸文字は小学生のころから書いているのだそうで、そうだとすると、子供の頃から周囲を笑わせようとするサービス精神が旺盛だったようです。まさに「栴檀は双葉より香し」のようですね。

 
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